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ミステリの祭典

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殺しはアブラカダブラ
クリッブ&サッカレイ

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日1980年06月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2024/05/12 21:56登録)
(ネタバレなしです) 1972年発表のクリッブ巡査部長&サッカレイ巡査シリーズ第3作の歴史本格派推理小説で、ハヤカワポケットブック版の風見潤による巻末解説では作中時代は1881年頃となっています。ミュージック・ホールを舞台にして次々に芸人たちがトラブルに見舞われるという事件を扱っています。描写説明が雑然としているのか回りくどいのか何とも言えませんが何が起きているのかわかりづらいのが難点で、kanamoriさんのご講評で指摘されているようにどたばたぶりが伝わって来ません。巨匠ジョン・ディクスン・カーならさぞ読み応えある展開にできたのではと想像します。12章でクリッブが経緯を整理して上司に報告しているので何とか話の流れについていけましたけど。謎解きもなかなか盛り上がりませんが、クリッブが「冷厳な論理」と推理した動機が印象的でした。

No.1 5点 kanamori
(2010/11/04 18:00登録)
クリッブ巡査部長シリーズの3作目。
今回の英国ヴィクトリア朝時代の風俗はミュージック・ホール。芸人が次々と失踪する事件に犯行予告状を受け取ったクリップ&サッカレイ巡査のコンビが張り込みを始めると....というストーリー。
例によってミステリとしては薄味で面白味に欠けますね。どちらかというとドタバタ劇を楽しむ作品かもしれませんが、そちらの方もあまり機能していない感じがします。

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