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ミステリの祭典

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本格ミステリー宣言
島田荘司

作家 評論・エッセイ
出版日1989年12月
平均点8.00点
書評数2人

No.2 7点 HORNET
(2011/01/16 11:24登録)
 この採点に添えられている「楽しめた」という言葉があてはまるかは分かりません・・・むしろ「勉強になった」という感想です。「探偵小説」から「推理小説」,「ミステリ」と,全体枠を指す言葉ですら変遷してきたその歴史をたどりながら,その中で著者が考える「本格」をはっきりと定義づけています。
 ただ,何が本格で何が本格でないか,面白いと感じた作品が本格の範疇に入るかそうでないか,それを見極めることを目的とするのではなく,ミステリについての見識を広めるという意味で,読んでおいて損はない一冊だと思います。

No.1 9点 Tetchy
(2010/09/27 23:37登録)
島田荘司ファンの私にとって、当時島田の本格に対する姿勢、各作品の創作裏話、そして島田推薦の新本格作家達へのエールが込められた、島田の本格ミステリ愛に満ちた1冊。
この時点ですでに新本格作家達と島田の本格に対する価値観の乖離が垣間見えるが、まだ蜜月の日々であったのは間違いなく、あの頃はよかったと回顧に浸れる1冊でもある。

この頃の島田の考えにはまだついていけたんだけどなぁ・・・。

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