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ミステリの祭典

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密会の宿
密会の宿シリーズ

作家 佐野洋
出版日1964年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 斎藤警部
(2018/04/27 00:45登録)
ご内聞に/乱れた末に/残念ながら/お手をどうぞ/知らぬが仏/論より証拠/虚栄の果て
(徳間文庫)

昭和の’TSUREKOMI’を舞台にした短篇シリーズ第一弾。日常の謎もどきからささやかな犯罪、警察沙汰の顛末まで、時には人も死ぬ(まあこの手の場所には付き物)。 主人公は宿のおかみ(ワトソン+α)と同居する男(ホームズ+少しジーヴズ)、決して個性が際立っちゃいない二人の造形はなかなか温かい。思わず膝を打つような瞠目の展開や真相は見当たらないが、意外な所で変化球を見せるなどして単調さを緩和。が、やはりファン向け、且つ読み捨て上等かな。それでいい。

No.1 5点 kanamori
(2010/09/25 17:39登録)
連れ込み旅館を経営する未亡人と同居人の久保を探偵役にした連作ミステリ。主人公の名前を変えているが、初期の長編「高すぎた代償」の設定をそのまま活かした軽妙な短編集になっています。森本レオ主演で何作かテレビ映像化された。
マンネリ化を嫌いシリーズ探偵を否定してきた著者には珍しく、本書を含め当シリーズは4冊でています。その都筑道夫との名探偵論争の持論を自ら立証するように、後半の作品はマンネリそのものですが。

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