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ミステリの祭典

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燃える接吻
私立探偵マイク・ハマー/別題『燃える接吻を』

作家 ミッキー・スピレイン
出版日1954年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点
(2013/09/18 23:41登録)
タイトルだけは記憶にあったアルドリッチ監督のかなり有名な映画『キッスで殺せ』の原作なんですね。原題”Kiss Me, Deadly” とは、どちらも微妙にずれているような。
マイク・ハマーが今回相手にするのはそこらのギャングではなくマフィアであるだけに、FBIも出てきたりして展開が派手で、結末直前までは、今まで読んだスピレイン3冊の中では一番面白いと感心していたのです。しかしこの犯人の意外性にはあまりいい意味ではなく驚かされました。ノックスやヴァン・ダインの規則中でも現在まで通用する条項に、厳密には違反しています。ひねくれたことを考えるマニアックなパズラー作家じゃあるまいし、と評価も下がったのですが、さらに一ひねりしてあり、こっちはそんなことをする必要性が低いし伏線不足だとは言え、まともな「結末の意外性」でした。それでまた持ち直してこの点数になったという次第。

No.1 5点 kanamori
(2010/11/15 18:23登録)
私立探偵マイク・ハマー登場の第6作。
初っ端から、女性に対するサディスティックな拷問シーンで幕が開き、例によって暴力と銃声にあふれ、最後はやはり「裁くのは俺だ!」になっています。シリーズ第一期の集大成というか、過去の作品で読んだようなシーンが続くのは気のせい?
本書の後、しばらくハマーは姿を消すが、10年後に帰ってきた彼はまるで別人。そういう意味では、本書がタフガイ探偵の最後の雄姿かもしれません。

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