home

ミステリの祭典

login
ボビーZの気怠く優雅な人生

作家 ドン・ウィンズロウ
出版日1999年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点
(2012/03/15 10:25登録)
ボビーZの替え玉となった冴えないコソ泥・ティムがボビーの子どもを連れて、命を狙う悪党たちに立ち向かうハラハラ、ドキドキの冒険アクション・ストーリーです。アクション映画そのものといった感じで、とにかく痛快。スピード感たっぷりだし、描写もいい。場面がころころ変わるけど読みにくさはない。むしろとても読みやすい。ラストにはちょっとしたサプライズもある。
でも物語に厚みがないんですよね。なんとなく先が読めてしまうのも欠点。まあそのあたりに期待はしないほうがいいでしょう。頭の中を空っぽにして何も考えずに刹那々々を興奮しながら楽しむべし、といった作品です。

No.1 7点 Tetchy
(2010/08/29 21:20登録)
いやあ、すごいね、これは。題名は「気怠く優雅な人生」だが、中身は全く正反対。ニール・ケアリーシリーズと違って死体が出るわ出るわ。たった310ページ強の作品なのに、今までの作品よりも出てくる死人の数が多い。

しかしやはりニール・ケアリーシリーズを比べるとくいくい読めるものの、心に何かを残すのには軽すぎたように思う。
だがこの作者の作品が面白くないわけでは決してない。寧ろ何も考えずに面白い話を読みたいという人や時には最適の一作だろう。

2レコード表示中です 書評