緋い記憶 記憶シリーズ |
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作家 | 高橋克彦 |
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出版日 | 1991年10月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | まさむね | |
(2011/02/05 22:10登録) 第106回直木賞受賞作。 受賞直後に読んだ記憶があるのですが,あれからほぼ20年経つのですねぇ。図書館で見かけて,懐かしいなぁ…と感じ入り,この度再読したものです。 人間にとって時とともに曖昧になってくる「記憶」をキーワードにした短編集。 一応の理論的な説明が可能な短編もありましたが,多くは完全にホラーとして分類すべき短編。 巧いんだけども,2回目の読書での再発見みたいなものはなかったなぁ。 |
No.1 | 5点 | 臣 | |
(2010/08/26 12:00登録) トマス・H・クックの「緋色の記憶」と勘違いしそうなタイトルだけど、話はぜんぜんちがっていて、記憶をテーマとした、すこしせつないホラー系短編集だ。 こういう分野を低く評価しているわけではないけど、当時はこんな内容でも直木賞が獲れるんだなあと感じた。賞を獲るにふさわしく巧く作りこんであり、へぇ~って感じで読みながら、これは秀作と思ったものだが後には何も残らなかった。テーマを絞った同一作家による短編集は2,3篇読めばもうおなかいっぱいという感じにもなるから、その点でもきびしい評価となってしまう。とはいえ楽しめたほうかな。 |