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ミステリの祭典

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揚羽蝶
改題増補版『ホロボの神』

作家 泡坂妻夫
出版日2006年11月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2026/06/29 13:21登録)
 何処かで読んだ記憶のあるエピソードが幾つも鏤められている。何処か、と言うか泡坂妻夫の他の作品である。
 小説が書ける紋章上絵師やマジシャンは少なく、しかも趣味性の強い限定的な領域なので、そのまま書くだけで割とオンリー・ワンな持ちネタに出来てしまうのだろう。個々のエピソードとしては大ネタではなく “さりげなく良い小粒の話” で、読んでいる最中はそこが良いのだけど、思い出そうとしてもいつの間にか “紋章上絵師やマジシャンの話” と言う大きな印象に呑み込まれてしまう。困ったね。

 増補版に収録の「ホロボの神」は雑誌掲載時のヴァージョン。後に大幅改稿の上『亜愛一郎の狼狽』収録。並べて読むと、時代設定的に改稿版の方が受け入れ易いかな、と思う。

No.1 5点 kanamori
(2010/08/20 21:28登録)
作者の本来の仕事(?)紋章上絵師とマジシャンを題材にそれぞれ4編収録された短編集。
職人ものといっても、従来の抒情的な恋愛を絡ませた物語と比べると残念な内容。奇術ものもトリックを中心とした派手なものではないので、ちょっと拍子抜けした短編集でした。

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