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ミステリの祭典

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戦場の夜想曲

作家 田中芳樹
出版日1987年11月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 kanamori
(2011/02/06 12:54登録)
初期のSF・冒険小説系短編集。
第1短編集「流星航路」と同様に、宇宙空間を舞台に「銀英伝」のワンシーンを切り取ったようなSF小説と、近未来の冒険・謀略ものの2つのタイプの作品が混在した短編集でした。
前者では、人類終末テーマの「長い夜の見張り」、後者では、山田正紀ばりの襲撃小説「ブルースカイ・ドリーム」がよかったが、ミステリ的なアイデアでは前作に一歩譲る感じがする。

No.1 8点 Tetchy
(2010/08/08 20:03登録)
作者がまだ若かりし頃のSF短編集。しかしこれはSFの意匠をまとったミステリ・エンタテインメント小説集と断言したい。
この頃本当に才気迸っていたんだなぁというのが判るクオリティの高さ。特にハードボイルドやスパイ小説をこの作家に書いて欲しかったと読んでて思う。
アイデアも秀逸で、いやあ冒険家だったなあ、この頃の田中氏は。

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