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ミステリの祭典

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ドーヴァー5/奮闘
改題『奮闘』

作家 ジョイス・ポーター
出版日1970年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2016/08/16 15:14登録)
(ネタバレなしです) 1968年発表のドーヴァー警部シリーズ第5作となる本書はドーヴァーの迷走ぶりが相変わらず楽しいけれど推理という面では「誤算」(1965年)や「切断」(1967年)に比べるとなるほどという説得力にやや乏しく強引さが目立つような感じがします。真相には意表を突かれましたが、(後の米国コージー派でよく使われた)ご都合主義的(棚ぼた式)な解決なので本格派好き読者の好き嫌いは分かれそうです。

No.1 6点 kanamori
(2015/07/18 12:50登録)
ウィブリー家による寝室用便器の製造販売の成功によって発展した田舎町ポットウィンクルで、そのウィブリー家の一人娘で主婦のシンシアが撲殺された。こんな厄介な事件はロンドン警視庁に任せるにかぎる......だが、やって来たのは不機嫌そうなドーヴァー警部と部下のマグレガーのコンビだった--------。

お馴染み史上最低のお下劣男、ドーヴァー警部シリーズの5作目。
誰からも恨みをかっていない平凡な若い主婦が被害者で、犯人捜しよりも動機捜しがメインとなっている。
なにせ、ドーヴァーは「妻殺しの下手人は亭主に決まっておる」(←よく考えればアタリマエの迷セリフ?)と決め付け、早々に夫を逮捕してしまいますから、フーダニットの興味は最初からありませんw
舞台が”便器の町”ポットウィンクルということで、いつもにまして”トイレネタ”が多い下品なユーモアは好みの分かれるところで、中盤の展開にやや中だるみを感じるところもあるものの、ブラック・ユーモアが漂うオチは本書でも健在です。ただ、シリーズものゆえの”お約束”ネタとして楽しめる部分が多いので、それをマンネリと感じる読者がいるかもしれません。

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