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ミステリの祭典

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お・それ・みを 怪奇探偵小説名作選(3)水谷準集
ちくま文庫

作家 水谷準
出版日2002年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2016/04/12 22:04登録)
大正11年(1922)から昭和28年(1953)までに発表された28篇。センチメンタルでロマンティックな雰囲気の作品が多く、大正・昭和という時代を感じさせてくれます。恋と死をテーマにしたものが多いですね。
お気に入りの作品。
①「恋人を喰べる話」(1926)・・・カニバリズムではありませんが、恋人を失った男の悲哀を描いた作品。
②「お・それ・みを」・・・墓場あらしがあり、遺体がなくなった。犯人は恋人で気球の研究者であった。ロマンティックな作品。
③「胡桃園の青白き番人」・・幼なじみの女の子をを洞窟に閉じ込め死亡させたと思い込む。17年間後、死んだはずの幼なじみは生きており、結婚し子供(女の子)もいる。男のとった行動は。サイコ風作品。
④「まがまがしい心」・・・自殺した彫刻家から、自宅に「心」と題する作品が届けられた。その理由が分からない。最後の一行的作品。

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