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ミステリの祭典

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一千万人誘拐計画
十津川警部もの ほか

作家 西村京太郎
出版日1979年08月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 まさむね
(2024/01/22 20:41登録)
 5編からなる短編集。主人公のキャラも内容も画一的ではないので、ワクワクしながら読み進められると思います。初期の西村短編の奥深さを感じることができるのではないでしょうか。長編に活かされたと思われる短編もあって興味深かったです。
 「受験地獄」は、他の短編集で既読。皮肉な結果が印象に残ります。
 「第二の標的」、「一千万人誘拐計画」では、平刑事時代の十津川さんが捜査に当たります。イケイケで結構やんちゃです。表題作は、頭脳戦というよりも心理戦?
 「白い殉教者」、「天国に近い死体」では、徳大寺京介が探偵役。ハウをメインに、本格度は高いです(いずれも多少無理のあるトリックではありますが)。

No.1 5点 江守森江
(2010/07/13 09:25登録)
初期の本格短編集。
数ヶ月前に二時間ドラマ化された表題作が気になり読んでみた。
二時間ドラマでは、短編をドラマ化した弊害が出て膨らませ過ぎだったが、原作は引き締まっていた。
他の収録作品も水準レベルにあるが、一番良い作品を法月アンソロジーで読んでいたのが私的な評価に影響した。
トラベルミステリーの量産体制に入るまでの西村京太郎は、間違いなく国内本格ミステリの第一人者だった!

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