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ミステリの祭典

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華麗なる一族

作家 山崎豊子
出版日1973年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 8点 蟷螂の斧
(2021/11/12 17:50登録)
(再読)海外金融もの「ウォール街」を取り上げたので、国内作品もということで本作をチョイス。本作のモデルともいえる「太陽銀行」と「神戸銀行」は1973年に合併。その後「三井銀行」との合併を経て、現在の「三井住友銀行」に。本作は週刊誌に1970年3月から連載され、1973年に単行本になりました。つまり現実の合併以前に本作が書かれているわけです。山崎豊子さんってスゲー(笑)。内容は富と権力をめぐる人間の野望と愛憎劇です。読みごたえがあります。ミステリー要素と言えば親子関係の謎あたりか・・・

No.1 2点 江守森江
(2010/07/01 22:43登録)
ミステリーの境界線の基準作品として書評する。
私的にはミステリーの範疇外なのでポリシー通り2点。
銀行や財閥の権謀術数には病院ほど馴染めなかったので一般小説としても7点程度としておく。
メガバンク誕生以前の中位ランク銀行を牛耳る財閥一族の野望と陰謀を描いている。
キムタク主演でドラマ化もされている。
昨今流行りの経済ミステリーに通じる部分は多いので、読み方次第なのかもしれない。
山崎豊子作品のオススメ一番手は「白い巨塔」だが、それで気に入れば、この作品も読んで損はないだろう。

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