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ミステリの祭典

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本格ミステリ・ベスト10 2006
探偵小説研究会編・著

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2005年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 7点 Tetchy
(2010/06/20 23:27登録)
前年の物と比べてどうかと問われれば、さして変化もなく、可もなく不可もなくといったところ。見比べてみたところ、ほとんど構成・内容に変化がないのが驚いた。新企画の1つや2つあってもいいと思うのだが、徹頭徹尾同じ構成を貫くこの姿勢は実はこの数年のデータの蓄積(ミステリサイトやコミケ、ミステリゲームに関する)を目指しているのかもしれない。

本格ミステリに絞り込んでいるゆえに、座談会の内容の充実さは『このミス』よりも高いと思う。全くおふざけがないのも生真面目すぎる感じがする。

そしてやっぱり今回も海外ミステリに関しては以前よりもページを割いているものの、まだ蚊帳の外だという感が否めない。論創社という海外古典ミステリを続々と刊行する出版社が登場し、その充実振りは目を見張るものがあるというのに、まだまだ扱いは少なすぎる。海外ミステリが売れないと云われたというのに、こういうミステリムックで盛り上げていくべきだと思う。

No.1 3点 江守森江
(2010/06/12 17:08登録)
毎度のごとく年刊雑誌なので採点は一律の3点。
ここまで一部のマニア向けに徹してきたのだから大衆に媚びる必要はない!(それで採算が合わなくなったなら素直に廃刊すればよいと思う)
裾野拡大やらの目的は「このミス」等に任せればよい!
海外作品の扱い割合も出版事情に適合している。
国内上位2作が「このミス」に同じだが異論はない。
私的には東川篤哉の6位・11位ランクインと倉知淳「ほうかご探偵隊」のネットランク8位は嬉しい。
マニアック故に、映像分野で「相棒」の高評価やミスchで再放送(観れて良かった)したドラマ版「エラリー・クイーン」の紹介は嬉しい。
マニアな本格ミステリ分野でも、YA向け「神様ゲーム」、明らかにラノベな米澤穂信・古典部シリーズ、田代裕彦などが台頭してきたと感じる。
※この年度の私的なベストだが「このサイト」で7点同点で甲乙つけ難い作品が並ぶので迷う。
本格ではないが広範なミステリーなら今野敏「隠蔽捜査」が1位かな?

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