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ミステリの祭典

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風塵地帯
「風の四部作」

作家 三好徹
出版日1966年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 青い車
(2016/05/27 19:41登録)
 日本推理作家協会賞受賞作シリーズが図書館に並んでおり、その中からタイトルに興味を持って読んでみました。スパイ小説というジャンルは初めてなのですが、今となってはやや古臭いストーリーも含め意外と楽しめました。軽すぎず重すぎない適度な緊張感を持って読める文章もいいです。日頃親しんできた本格推理と比べたら当然推理のとっかかりが少ないため謎解きの醍醐味はないのですが、読書傾向が偏ってきた今こういう作品を読むと新鮮さが感じられ、読んで損はなかったと素直に言えます。

No.1 7点 kanamori
(2010/06/01 21:00登録)
インドネシアへ特派員として派遣された記者の一人称で描かれた国際謀略小説。
東南アジアを舞台とした巻き込まれ型のスパイ小説ということで、結城昌治の「ゴメスの名はゴメス」との類似性が言われるようです。リアリズムに関しては本書の方がやや劣る気がしますが、逆にエンタテイメント性が高いとも言えます。
特殊カメラの扱いなど通俗的な面もありますが、書かれた時代を考慮すれば、なかなかの傑作だと思いました。

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