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ミステリの祭典

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このミステリーがすごい!2002年版
別冊宝島編集部編

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2001年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 7点 Tetchy
(2010/05/31 21:28登録)
宮部みゆき初Vの年!1位『模倣犯』、2位奥田英朗氏『邪魔』、3位山田正紀氏『ミステリオペラ』と続く。相変わらず極太本が並ぶ。
翻って問題は海外編である。いや1位になったテランがどうのという問題ではなく、獲得票数を見ると国内編が88点に対し、海外編はわずか55点である。しかもウィンズロウ、ハンター、ゴダートが辛うじて20位以内に食い込み、ハイアセン、コナリーはランキング外なのだ。ここに日本人の熱し易く、冷め易い、云わば使い捨て気質が如実に表れているように思えるのだ。現在アメリカで人気を博しているレナードの新刊はどうなったのか?バークはもう駄目なのか?ランキンは?こんな状況では海外作家が可哀想である。興味本位の投票は無効にすべきだろう。

この年もランキングに並んだ作家達の顔ぶれがだいぶん変わっていた。国内編に関しては1位宮部を筆頭に東野、大沢、逢坂など「このミス」創世紀からの面子がランキングに顔を出し、また昨今の新興勢力もぐんぐん上位に進出してきて面白い所がある。
しかし、ランキングはあくまで指標だよという主張は、書店のランキング作品に対する扱いを見ればもはや現実を直視していない戯言に過ぎない。各投票者は己の内容に責任を持つべきだ。ここまで影響力を有すると、各自のコメントが一人歩きするのだから。

No.1 3点 江守森江
(2010/05/28 02:21登録)
毎度のごとく年刊雑誌なので一律の3点。
更に毎度のごとく海外翻訳作品ランキングにも興味なし。
1位の「模倣犯」は肌に合わなかったが、その一方で皮肉系エンターテインメントの最高峰・東野圭吾「超・殺人事件」の5位は嬉しい。
その他は例年通りに眺める本なのだが、巻末近くのコラム「バカミスの世界」で、私と「このミス」ではバカミスの範疇や捉え方すらかなりの違いがある事に気付かされた。

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