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ミステリの祭典

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ライン河の舞姫
改題『「ラインの薔薇城」殺人事件』

作家 高柳芳夫
出版日1977年03月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2011/09/06 19:26登録)
(ネタバレなしです) 「『禿鷹城』の惨劇」(1974年)の続編となる1977年発表の本格派推理小説で、前作の登場人物の何人かが再登場していますのでできれば前作を先に読むことを勧めます。またまた古城が登場しますが前作の古城があくまでもホテルとしての描写に留まっていたのに対して、本書の古城描写はいかにも城らしい雰囲気に満ちています。プロットも社会派推理小説風なところが気になった前作よりも、古き良き時代の本格派推理小説の香りが濃い本書の方がとっつきやすいと思います(そういうのが好きな読者にとってはという条件つきですが)。スケール豊かな舞台に比べてトリックの小粒感がちょっと惜しまれますが十分楽しめました。

No.1 6点 kanamori
(2010/05/25 20:32登録)
ライン河の古城を舞台にした密室殺人を描いていて、これも乱歩賞最終候補作。最近は「乱歩賞受賞作」より「乱歩賞最終候補作」というレッテルの方に反応してしまう自分が悲しい。要は落選作なんだけど・・・。
密室トリックに加え、新本格でお馴染みのプロット上の仕掛けが工夫されて面白かったですが、前作「禿鷹城」の続編になっているのは新人賞の応募作としていかがなものか。

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