home

ミステリの祭典

login
七色の密室

作家 佐野洋
出版日1977年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 名探偵ジャパン
(2020/04/29 22:48登録)
ある日、佐野が「七人の作家による密室特集」という企画を編集者に持ち掛けたところ、「密室と限定するとトリックや設定がぶつかる恐れがある。それなら佐野さんが一人で書いてみませんか?」と返され、生まれたのが本作だそう。確かに一人の作家が書くなら、トリックや設定がぶつかることはあり得ないわけで、まさに「一人アンソロジー状態」
「現代のミステリファンでも遜色なく読める」とはさすがに行きませんが、初出の1977年という年代を考えれば(そして一人の作家が全て書いていると思えば)十分及第点を付けられるレベルの短編集だと思います。

No.1 6点 kanamori
(2010/06/07 23:20登録)
ミステリ連作短編集。
著者の短編集は「連作」のケースが非常に多い。同じ主人公を登場させる連作もありますが、本書の「密室」ように同一のテーマを設定した連作短編集が多いように思います。
タイトル通り密室もの7編が収録されていて、ストレートな本格編から倒叙形式のものまで、トリックだけでなく構成もバラエテイに富んでいて飽きさせない工夫がされている点が好印象でした。

2レコード表示中です 書評