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ミステリの祭典

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影は崩れた

作家 陳舜臣
出版日1966年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/01/21 19:12登録)
(ネタバレなしです) 1966年発表の本格派推理小説です。私の読んだ徳間文庫版ではアリバイ崩しの謎解きと紹介されていますが、冒頭で事件が発生した後は被害者の過去調査にかなりのページが費やされ、事件捜査はしばらく放置状態です。最後にはユニークな手掛かりによる謎解きが待っているのですがそこに至るまでにものすごく遠回りしているような感じがします。もともと派手とは縁遠い作者ですが、それにしても本書は地味に過ぎているように思います。

No.1 6点 kanamori
(2010/05/25 21:46登録)
六甲山の別荘での食品会社会長殺しから、過去の不審死事件が浮かび上がってくるというストーリーで、本格ミステリとしてまずまずの佳作だと思います。
第一容疑者のアリバイ崩しがメインとも読めますが、作者には珍しいミッシングリンクものでもあります。散りばめられた伏線と複雑な人間関係が最後にきれいに結びつく手際はさすがのひと言です。

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