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ミステリの祭典

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大鴉殺人事件

作家 エドワード・D・ホック
出版日1979年10月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2014/08/15 14:10登録)
(ネタバレなしです) アメリカのエドワード・D・ホック(1930-2008)は短編ミステリーの名手として名高く、その作品数は800を超えるとも言われます。単純比較はできないとはいえ、短編12作を長編1作と換算しても60作以上書いた計算になるので多作家と評価しても差し支えないでしょう。一方長編作品は10作にも満たないそうです。1969年発表の本書はその数少ない長編第1作で、探偵役の名前がハードボイルド小説を連想させるハメットですが、中身は純然たる犯人当て本格派推理小説です。登場人物も多くなく読みやすい作品でした。メインの謎であるダイイングメッセージは謎解きの説得力が強力というわけではありませんが、他にも犯人当ての伏線は用意してあり、際立った特色はないものの安心して読めます。

No.1 6点 kanamori
(2010/05/23 15:21登録)
ホックの長編ミステリ・デビュー作。
アメリカ探偵作家クラブのパーティでの殺人を扱っていて、多くのミステリ作家が実名で出てくるのが楽しい。被害者が陶器の大鴉像を粉砕してダイイングメッセージを提示するが、、探偵役がエラリー・クイーン(F・ダネイ)に解釈のアドバイスを仰ぐ所はニヤリとさせてくれます。
プロットはやや通俗的ですが、犯人当てミステリとしてまずまずの佳作だと思います。

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