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ミステリの祭典

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本格ミステリ・ベスト10 ’99
探偵小説研究会編・著

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日1999年03月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 3点 江守森江
(2010/05/28 01:44登録)
毎度のごとく年刊雑誌なので一律の3点。
当時、パチンコの新装開店に並ぶ暇つぶしでの読書が主体だったのでランキング上位の作品は持ち歩きに厳しい厚さだった(よって読む気が起きなかった)
この年の「本ミス」最大の問題点は、私的にミステリーの範疇になく、絶対に本格ミステリではない東野圭吾「秘密」が16位にある事だろう。
しかも、投票者が「何故本格か」の理由すら記入せず投票していて呆れてしまった。
本としては実に地味だが、それを逆手にとって10年分のケースを作成し、完全保存版として記念発売すれば良さそうだと思えた。

No.1 7点 Tetchy
(2010/05/20 21:54登録)
やはりこの年の1位は二階堂黎人氏の超重厚長大本格ミステリ『人狼城の恐怖』。2位は京極夏彦の『塗仏の宴』(笑)。
この1,2位の2作品だけで通常の本の10冊以上の厚みがあるんぢゃないか?
他にも笠井潔氏の『天啓の器』、奥泉光氏の『グランド・ミステリー』、山田正紀氏の『神曲法廷』と分厚い本が10以内を席巻。こってり系のランキング結果に。

さて内容はと云えば、前年度版よりも“開かれた”という感じはしたが、やはり値段をつけて書店に委託販売する商業冊子であるならばまだまだレイアウトに手間暇かける必要があるのでは?ただでさえ、「探偵小説研究会」と固苦しい字面が並ぶのだから一般受けしやすいよう、もっと工夫を凝らすべき。
内容は本当に読みやすく、また理解しやすくなっていた。だが私の期待する位置はもっと高みにある。

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