home

ミステリの祭典

login
開幕ベルは華やかに

作家 有吉佐和子
出版日1982年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2010/05/29 22:47登録)
帝劇を舞台に大物女優の殺害脅迫事件を描いた劇場ミステリ。
こういったミステリは役者同士の人間関係のアヤが読みどころのひとつですが、この小説の場合は脅迫対象の女優の存在感に尽きると思います。共演男優との陰湿な駆け引きとか、2億円の要求額が少なすぎると怒りだすシーンなどで引き込まれます。
犯人の設定は、女優の人物造形からある意味分かりやすくなっていますが、サスペンスに溢れたなかなか面白いミステリに仕上がっていると思います。

1レコード表示中です 書評