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ミステリの祭典

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ベルリン飛行指令
第二次大戦三部作

作家 佐々木譲
出版日1988年10月
平均点8.00点
書評数3人

No.3 9点 rosebud
(2026/06/20 09:04登録)
太平洋戦争前夜、日本海軍がナチス・ドイツにゼロ戦を輸送するという冒険小説である。
この著者の作品は初めて読んだのだが、筆力の高さに驚かされる。物語の展開を最低限で表現して無駄が一切なくサクサクと読むことができる。
キャラクター付けも見事である。小説、映画に限らず登場人物のキャラクターが立っていたらストーリーが多少陳腐であっても面白く思えるのだが、この作品はその類である(この作品のストーリーも面白いけど)。
プロローグの2~3ページくらいで主人公が登場し、強烈なインパクトを与える筆力が凄いし、それ以降のワクワク感がたまらない。
この主人公、アメリカ人とのハーフで優秀なパイロットであり海軍大尉でありながら人殺しは好まず、軍中枢部には対し懐疑的であると。なんかどっかで見たことあるなと思ったけ鷲は舞い降りたの主人公とほぼ一緒じゃん。
完全なパクリと思われるけど、パクリだろうが何だろうが面白ければ全てが許される訳でこの作品はその水準に達している。
この作品はベルリンまでゼロ戦を飛行させるという話だが、実際に日本を出発するのは全体の3分の2以降で、それまでの事務方の下準備に紙面が割かれてそこが面白い。
敵国の制空圏を飛行するので、中継地点の確保などがスパイを利用して謀略活動が行われるのである。その地域がインドや中東なのでここが面白い。
ミステリー要素は皆無だが、個人的にはこういう小説を読みたかったという作品。

No.2 7点 isurrender
(2014/01/21 19:38登録)
なんといっても主人公・安藤大尉がカッコ良い。
手に汗握る冒険小説で、ドキドキを味わうには最高の小説。

No.1 8点 kanamori
(2010/05/16 18:05登録)
第二次大戦秘話三部作の第1作。
シリーズいずれも海軍省書記官・山脇の目線で描かれている傑作冒険小説です。世評では第2作の評価が高いと思いますが、最初に読んだ本作が印象に残っています。
ナチス・ドイツまでのゼロ戦の長距離飛行作戦が主題ですが、今作の主役・日米混血のパイロット安藤のストイックで正義感が強い時代遅れの男という人物造形が魅力的です。
日本を飛び立った後の冒険譚より、むしろ計画段階における山脇や安藤そして彼の妹などが絡む多彩な人間ドラマが面白かった。

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