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ミステリの祭典

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このミステリーがすごい!’96年版
別冊宝島編集部編

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日1995年12月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 10点 Tetchy
(2010/05/14 22:10登録)
この年の表紙絵はようやく出てきたか!の感のある、いまや本棚探偵の方が知名度が高くなった喜国雅彦氏の手になるもの。

そしてランキングは上位3位に『ホワイトアウト』、『鋼鉄の騎士』、『蝦夷地別件』と冒険小説が石鹸。前年の『ミステリーズ』1位に叛旗を翻すかのようなランキング。
しかしこの後にも『魍魎の匣』、『ソリトンの悪魔』、『狂骨の夢』と1000ページクラスの凶器本が続く。長厚壮大さにますます拍車が掛かっている。

海外はかねてより評判の高かったミネット・ウォルターズの『女彫刻家』が1位。この後マキャモンの『少年時代』、ローレンス・ブロックの『死者との誓い』が続く。この頃はマキャモン、ブロック全盛だったなぁ。2人とも20位圏内に2作入っているし。
変わりどころでノンフィクションの『ホット・ゾーン』が入っているのが面白い。

まだまだミステリマニア臭が漂うコラムが豊富だったこの頃。やっぱ面白いね~。

No.1 3点 江守森江
(2010/05/14 01:13登録)
毎度の如く年刊雑誌なので採点は一律の3点。
海外翻訳ミステリーのランキングも毎度の如く興味なし。
冒険小説を広範なミステリーに含めるのは構わないが、国内ランキングを席巻されてしまうと残念な思いに駆られる。
冒険物やファンタジーは興味が向いた作品だけを映像で観ればいいかな程度にしか好きではない。
ランクイン作品では仕掛けの超絶技巧しか読み所のない「生者と死者」を昨年読んだだけ。
「過ぎ行く風はみどり色」や「七回死んだ男」がランク外だし、作品リストに好きではあるが阿部牧郎・広山義慶のエロ作家があるなど、私的なミステリー範囲や嗜好と「このミス」は相容れないと確認した(逆説的だが、読まずに済ますリストに多数記載した)

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