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ミステリの祭典

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夏油温泉殺人事件
氏家周一郎シリーズ 「不倫の代償」改題

作家 中町信
出版日1990年11月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/01/25 20:40登録)
(ネタバレなしです) 1990年発表当時は「不倫の代償」というタイトルだった氏家周一郎シリーズ第8作の本格派推理小説です。乗用車とマイクロバスが接触事故を起こして両方とも崖下に転落して10名もの死者を出した事故が起こり、記憶喪失を起こした生き残りの乗客が犠牲者の一人が殺されるのを見た気がすると発言したことから謎が深まります。読みにくくはないのですが人間関係が意外と複雑な上に、バスにいたはずの乗客が乗用車に乗っていたのではとか乗用車に乗っていたはずの乗客がバスに乗っていたのではとか話がどんどんややこしくなります。動機の探求やアリバイ調査もありますが最後の決め手は第10章で図解入りで説明されるある証拠。しかしこれは何とでも解釈できそうな弱い証拠だと思います。何とでも解釈と言えばダイイング・メッセージの謎解きも同じで、私には真相の説得力が「そうかもしれない」という程度でした。

No.1 5点 kanamori
(2011/03/27 09:49登録)
推理小説作家・氏家周一郎シリーズ(旧題「不倫の代償」)。
温泉旅行中のマイクロバス転落事故の最中の殺人事件を、妻の早苗とともに真相究明に乗り出すが・・・・。温泉旅行に目撃者の記憶喪失、連続殺人にダイイングメッセージという例によって大いなるワンパターンです。
プロローグにある、関係者の独白が頭に残っていると逆に騙されます。

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