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ミステリの祭典

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日本で別れた女

作家 リチャード・ニーリィ
出版日1982年02月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 8点 蟷螂の斧
(2013/09/01 20:48登録)
(タイトル・女27)ニーリイ節炸裂といったところです。巧みなプロットと何本かのサプライズが仕掛けられています。折原一氏が、本著者から多大な影響を受けていることが覗えますね。氏の作品(翻訳)は7冊と少なく、残り1冊で完読となります。寂しい限りです。

No.2 6点 こう
(2012/02/09 23:49登録)
まず描かれている日本がB級映画みたいな日本ではなく普通の日本らしく描かれているのが好感もてます。
 終盤の展開は確かにニーリィというより折原一が描くようなプロットを思わせますが個人的にはこの作品のようなラスト(事件の解決)はありえないだろう、という思いもあり少々不満ではあります。個人的には他作品同様楽しめた記憶があります。

No.1 6点 kanamori
(2011/03/29 18:41登録)
叙述の技巧を駆使し、サプライズ・エンディングを用意したミステリにとことん拘った作者の作品のなかでは、「心ひき裂かれて」と並ぶトリッキィな作品だと思います。折原一の諸作を髣髴させるものがあります。
序盤に挿入された、終戦直後の日本を舞台にした”私小説”が巧妙なミスディレクションになっており、ダミーの真相に続くどんでん返しと、余韻を残すラストの処理も絶妙。
別題を付けるとしたら、「ジャパネスク症候群」がピッタリでしょう。

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