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ミステリの祭典

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幸福荘の秘密―新・天井裏の散歩者
改題『幸福荘の秘密―続・天井裏の散歩者』『天井裏の奇術師―幸福荘殺人日記2』

作家 折原一
出版日1995年10月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 8点 ミステリーオタク
(2020/06/13 18:00登録)
『天井裏の散歩者』の続編連作短編集。
「幸福荘」も少し現代的になり、携帯電話も普及する時代になる。


[密室の奇術師] 倉阪の三崎や四神みたいなアホバカトリックでも使ってくるのかと思ったが、一応合理的な・・

[後ろを見るな] フレドリックブラウンの短編とは殆ど関係なかった。

[最後の一人] 合間のリドル・・・

[作者の死] ・・・そして炸裂。

[ファンメール] まあまあ。

[実作者] またしても、やはりそうきたか。

[パラレルワールド] ???だが、またまたそうくる・・・よなあ。

[幸福荘の秘密] ???の答え。依井貴裕トリック。(おっとっと)


何はともあれ楽しかった。
「バカ笑いできる多重叙述ミステリ」を書けるのは一っちゃんぐらいじゃないか?

No.3 6点 蟷螂の斧
(2016/02/08 13:02登録)
裏表紙より~『幸福荘―推理作家小宮山泰三を慕うあやしい住人たちが、南野はるか争奪戦を繰り広げたアパートは瀟洒な三階建てのマンションに建てかわった。その第二幸福荘の前で花束を捧げ泣いていた謎の女性。そして始まる九転十転の逆転劇…。前作『天井裏の散歩者』を凌ぐ衝撃の結末とは。』~

前作では、ヒロイン南野はるかを巡る男たちの争奪戦が楽しめました。本作では登場しないはずと思っていたら、後半に登場で大活躍!。言い寄る男たちを退治するシーンは大笑いでした。前作同様、叙述の大盤振る舞いです。叙述の解説付きなので入門編になるかも。このシリーズは打ち止めのようですが、もう一方のユーモアシリーズ・黒星警部の新作を待ち望んでいるところです。

変に感心したところ・・・前作「天井裏の散歩者」は1993年角川ミステリーコンペティション(懸賞)に参加した13冊の一冊です。そのことが作中で紹介されています。「ダリの繭」(有栖川有栖)→「誰の眉?」(東久邇國彦)、「暗鬼」(乃南アサ)→「暗記」(昼間ユキ)、「黒猫遁走曲」(服部まゆみ)→「捨て犬ブルース」(波多野舞)、「揺歌」(黒崎緑)→「揺籠の歌」(白峰赤彦)、「邪宗門の惨劇」(吉村達也)→「南大門の難題」(牛尾潮)etc・・・こんなことまで考えなければならないなんて作家って大変なんだな。

No.2 8点 E-BANKER
(2011/04/10 21:32登録)
「天井裏の散歩者」の続編。
前作と共通する登場人物が"ハチャメチャ”に暴れる・・・妙な連作短編集。
~偉大な推理作家を慕い、多くの推理作家の卵たちが集まったかつての「幸福荘」を訪れた"わたし”は、花束を抱えた怪しい女性を目撃。その直後、1枚のフロッピーを手に入れた・・・~
①「密室の奇術師」=オチは脱力系。ただ、盛り上げ方はさすが・・・
②「後ろを見るな」=まさに「折原トリックの王道」といえば登場人物が途中で気絶させられるパターン。
③「最後の一人」=一人称の「僕」の正体は? これも折原叙述トリックの王道。
④「作者の死」=またも"魔性の女”登場(前作にも登場する例の彼女)。③のオチがつくが、またしても脱力系。
⑤「ファンメール」=さすがにここまでくると、オチは途中で想像できる。
⑥「実作者」=クドいほど畳み掛けられる「叙述トリック」・・・慣れない読者は、「いったいどういうこと?」と思わされるでしょう。
⑦「パラレルワールド」=まさにタイトルどおりのパラレルワールド。折原好きなら、これで最後のオチは想像がつくはず。
⑧「幸福荘の秘密」=最後の最後でまたしても脱力系のオチとは・・・こんなネタでここまで引っ張る作者の「心意気」に拍手。
以上8部に分かれてますが、連作短編というよりは、変格の長編という方が合っているかもしれません。
まぁ、これは「バカミス」ですよねぇ・・・でも、好きだなあ・・・これ。
折原ファン以外の方が読んだら怒り出すかもしれませんが、こんな遊び心たっぷりの作品、そう滅多にお目にかかれないような気がします。
(細かいアラ探しは禁物。ひたすら作品世界を楽しみましょう)

No.1 5点 こう
(2010/04/07 23:56登録)
 その名の通り天井裏の散歩者の続編で、パロディとして楽しめるかがメインでしょう。個人的には折原作品は黒星シリーズ以外の続編はどれも一作目ほどは楽しめません。
 郵便のトリックというか真相はそんなに都合よくいくか疑問です。
 構成、展開はいつも通り、前作通りです。

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