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ミステリの祭典

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殺人はお好き?

作家 小泉喜美子
出版日1981年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 斎藤警部
(2017/07/13 11:01登録)
「三十秒早過ぎたよ。。」←MLTR(Michael Learns To Rock)の名バラード ♪ 25 minutes (too late) .. を彷彿とさせる何とも切ない、そして事件の残酷な核心を抉る、お洒落なのに強烈な台詞。「まだ数をごまかすつもりかい?」そして’角度’さえも。。 悔しいけれど真相知ったら再読したくなったよ。インチキハードボイルド、ユゥモォサスペンス、叙述トリック草創期(?)。。主人公がいくら女にモテモテでも男目線じゃ(マーロウなんかと違い)決して格好良くない人物造形なのは著者が女子のせいか。。なんて思って読んでたら、最終コーナーが近付くにつれ。。 それにしても、小泉さん処女ミステリ長篇の本作、ご本人の文庫解説によれば、かなり特殊な新聞に連載されてたそうで。。。。
サーフ・シティ登場には流石に萌えましたよᕦ(ò_óˇ)ᕤ

No.1 6点 kanamori
(2010/04/17 16:37登録)
ロスの私立探偵が日本に呼び寄せられて、中国人をボスとする麻薬密売組織と対峙するお話。まあ、軽ハードボイルド系の長編アクション小説です。
キリオン・スレイやトウキョー・サム同様に変な外国人を日本社会に放り込んで、異文化・異言語との交流の妙も狙ったと思われますが、そちらの趣向は成功しているか微妙です。カーター・ブラウンを意識した作風は肩の凝らないミステリに仕上がっていて、意外な結末につながる伏線の張り具合もまずまず。最終章のタイトル「さよなら、可愛い人」が泣かせます。
「あとがき」によると、この作品は1962年の別名義による新聞連載ということで、実質的に著者の処女長編のようです。

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