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ミステリの祭典

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現金強奪計画―ダービーを狙え
旧題『ダービーを狙え』

作家 西村京太郎
出版日1978年04月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 E-BANKER
(2010/04/30 21:06登録)
スピード感のあるクライムノベル。
1人の青年を主人公に、7人の若者が日本ダービー売上金の強奪に挑みます。
綿密な作戦により、現金強奪計画が成功したかと思いきや、「そうは問屋が卸さない」とでも言うべき展開に・・・
背景には70年代という時代性を引きずっている部分が見え、この時期の氏の作品らしさが窺えます。
ただ、「暗い」作品ではなく、ラストはまるで映画のワンシーンのような感じ・・・(ちょっと安易ですが)
蛇足ですが、氏の作品としては珍しいくらい「夜の営み」シーンが多いのも本書の特徴でしょうか。

No.1 4点 江守森江
(2010/03/27 06:46登録)
映像化されれば面白そうなクライム・サスペンス。
日本国内で真面目に大掛かりな犯罪に取り組む姿を描くと普通にドタバタミステリーになる。
作者が中山競馬場より東京(府中)競馬場に馴染みがある点とレース知名度から、売上世界一・年末の風物詩「有馬記念」が対象レースでない事に私的な不満があった。
初期の作者は本格ミステリから大型犯罪物まで手掛け‘トラベル・ミステリー’一辺倒な二時間ドラマ御用達作家になるとは想像できなかった。

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