home

ミステリの祭典

login
パチプロ・コード
山岸・シエナシリーズ

作家 伽古屋圭市
出版日2010年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 メルカトル
(2026/01/03 22:20登録)
全選考委員が絶賛した極上の犯罪コメディ。痴漢冤罪事件で会社をクビになって以来、パチプロとしてなんとなく日々を送る主人公。ある日、パチンコに興じている最中に謎の美女に見込まれ、大当りを引くための違法なセットロム“ゴト”を使って一儲けすることになってしまった。さらに仲間に引き合わされ、暗号の解読を求められる。それは、二人に裏ロム販売を指示していた黒幕が売上金を独り占めして姿を消し、金庫に残していったものだった……。パチンコ攻略法の裏にちらつく謎の美女、暗号トリック、殺人。裏ゴト師が仕掛けた暗号を解け!
Amazon内容紹介より。

パチンコと暗号がメインかと思いきや、それは通過点に過ぎずストーリーは二転三転して出来はそれなりかと。最初に攻略される裏ロム台のフルーツ王国4は明らかに海物語シリーズをパクったもので、魚群の代わりにココヤシ群、マリンちゃんの代わりにパインちゃんが出て来ます。ちょっと笑えます。暗号の方はかなりややこしく、コンピューターのある特徴を切り取って、更に捻った末に漸く解かれますが、そんな簡単には答えに辿り着けません。

犯罪コメディという程可笑しさはなく、普通のクライムサスペンスにちょっとした人情物を加えたような物語です。人間はそこそこ描かれていて飽きる様な事はありませんが、これと言った盛り上がりもなく淡々とした印象が強かったですね。個人的にはもう少しパチンコに特化したものを期待していたので、その意味では裏切られました、まあ可もなく不可もない感じでした。

No.1 5点 江守森江
(2010/03/13 23:08登録)
裏パチンコ業界と攻略法詐欺を題材にしたコンゲームをドタバタミステリーに仕立てた作品。
伏線を些細な気付きから推理して回収する過程は「このミス大賞」応募作らしからぬ丁寧さで本格ミステリに通じる。
更に、キャラ立ち、ストーリーの転がしにも見所がある。
この作品で最初にパチンコ関係ミステリーに出会ったなら高評価も頷けるが、タイトルにまで取り入れたパチンコ話がハセベバクシンオー「ビッグボーナス」の転用(実話なのでしょうがない面はある)なのは新鮮味に欠け残念だった。
※余談
作品の出来・不出来には関係ないが「このミス大賞」内での二番煎じ作品に、同じ優秀賞を受賞させた選考は如何なものか。

2レコード表示中です 書評