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ミステリの祭典

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風刃迷宮
牧場智久

作家 竹本健治
出版日1998年12月
平均点3.33点
書評数3人

No.3 3点 nukkam
(2022/12/02 00:05登録)
(ネタバレなしです) 1998年発表の牧場智久シリーズ第8作ですが、読解力の弱い私にはとらえどころのない難解な怪作でした。全34章で構成されていますが、断片的な物語が脈絡もなくつながっているような感じです。過去のシリーズ作品の登場人物が大勢登場していて懐かしいと言いたいところですが、武藤類子は22章でちょっと顔見せしただけで一言も発していないなど配役にかなりのばらつきがあります。智久も主役とは言えないと思いますが、では誰が主役かというと特定しにくいです。強いて挙げるなら智久の姉の牧場典子でしょうけど、混乱している場面が多くて活躍したという印象がありません。31章で事件の大まかな輪郭が説明されますが、推理が語られるわけではなく本格派推理小説の謎解きにはなっていませんし、事件現場近くで目撃された智久に似ている少年の真相はアンフェアな印象を読者に与えるでしょう。27章から29章にかけての多重追跡のスリルは優れていると思いますが、最後まで読みにくい、わかりにくい、すっきりしないと私には合わない作品でした。

No.2 4点 測量ボ-イ
(2011/03/19 08:19登録)
本格色が薄く、やや不満の残る作品。
話しが終わっても結局何がどういうことなのか説明できて
いない部分も多いですしね。
やや凝った構成もあまり成功しているとは言えない感じで
す。

これなら以前に読んだ「妖霧の舌」の方が良かったです。
伝説の名作「箱の中の失楽」は別格ですが。

No.1 3点 iti
(2004/06/05 18:34登録)
なんだか納得いかんなあ。

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