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ミステリの祭典

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田舎の刑事の闘病記
田舎の刑事シリーズ

作家 滝田務雄
出版日2009年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 4点 kanamori
(2010/07/01 18:24登録)
脱力系の本格ミステリ連作短編集の第2弾。
伏線の張り具合と真相に至るロジックは前作よりまともですが、わざとらしいドタバタと文章力に萎えてしまいました。

No.1 7点 江守森江
(2010/02/14 10:56登録)
田舎の所轄を舞台にした脱力系ユーモアミステリ・シリーズ第二弾で全六話の連作短編集。
前作以上に一風変わった登場人物達のキャラが立ち、ドタバタに巧妙にまぶした伏線を回収しながらロジカルに収束させる手際が洗練されてきた。
第一話では、双子絡みな事件の定番的処理も楽しい。
取り分け表題作は「陰の伏線」とその気付きから導かれる論理的帰結は見事で、事件のチープさとの対比も鮮やかに脱力を齎す。
「肩の凝らない」を第一義にしながらも、気付き・トリック・ロジックと三拍子揃い、全話水準以上な本格ミステリに仕上がり侮れない。
シリーズ長編も執筆中らしいので、更なる進化を期待したい。

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