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ミステリの祭典

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凶区の爪
牧場智久

作家 竹本健治
出版日1992年01月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 4点 E-BANKER
(2010/04/30 21:32登録)
囲碁の天才、牧場智久を探偵役としたシリーズの一作。
辺鄙な田舎の村で強大な権力と富を握っている一族、そしてその一族には美人3姉妹や行方不明になった叔父、そして大昔の陰惨な伝説が残る・・・という設定はまるで横溝の「獄門島」を思い起こさせます。
本書の「謎」の中心は、なぜ昔の伝説になぞらえて殺人を行ったのかという、いわゆる「見立て」の意味を問うものなのですが、そこが何とも曖昧というか納得できない感じです。
真犯人についても、意外性はありますが、そもそも一族との関係について、読者に全く材料を与えられてないため、「なんで?」という感想しか持ちませんでした。
ちょっと「狙いすぎ」ですかねぇ・・・

No.1 2点 由良小三郎
(2002/02/28 22:52登録)
人物もストーリーもテンポも不満でした。凶の字と区の字が90度回転させると同じになるというのをタイトルを見て発見したぐらいが収穫です。

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