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ミステリの祭典

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ハイダウェイ

作家 ディーン・クーンツ
出版日1994年11月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 4点 八二一
(2022/07/22 20:12登録)
クーンツ独特の畳みかけるようなストーリー展開と、ぞくぞくする狂気のサスペンス。オカルト風のシチュエーションに謎解きとラブロマンスを錯綜させるテクニックは抜群で飽きさせない。
ただ、事件そのもの、登場する人物たちがあまりにも常軌を逸しているので、一級品というイメージからは遠ざかってしまっている。

No.1 4点 Tetchy
(2010/01/23 00:30登録)
もはや大ベストセラー作家としての地位を確立した後の作品であるのだが、どうも歯切れが良くない。
初期の作品群に顕著に見られる、盛り上げるだけ盛り上げといて結末が何ともあっさり、というか呆気ないという特徴ほどではないにしろ、あれほどヴァサゴとハッチとのシンクロニシティで恐怖感を盛り上げておきながら、対決が単に十字架で殴りつけて終わりとは何とも情けない。最後の最後で裏切られたとはこのことだ。しかも悪い意味で。
作者の狙いは、彼ら2人のシンクロニシティにまずオカルトめいた雰囲気を提示しておいて、ストーリー半ばで地獄から蘇ったヴァサゴがナイバーンが蘇生法で蘇らせた我が息子であることを示し、更にこのことでヴァサゴとハッチのシンクロニシティに一応の根拠を持たせ、これでファンタジーから現実レベルの域にまで引き落としながらも、最後の最後でウリエルとヴァサゴという名前を出すことで、やはりオカルトだったのだという二重三重の構成を持たせたのだろうが、全然効果が出ていない。
はっきりいって、最後のウリエルVSヴァサゴは蛇足だ。こんな真相なんていりません。
なんともまあ、すっきりしない結末でした。

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