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ミステリの祭典

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古都に棲む鬼女
少年探偵・羽塚たかし

作家 風見潤
出版日1979年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 4点 kanamori
(2010/05/10 21:10登録)
長野県での地方歌舞伎を巡る連続殺人を描いた本格ミステリ、シリーズ第3弾。
前2作と比べて、おおっというトリックは無く、絞り込みによる犯人当てとなっています。作者は他に出雲歌舞伎を背景にしたミステリも書いていて造詣が深い様で、この作品でも頻繁に歌舞伎用語に関する説明とウンチクが出てきますが、読者層が小中学生であることを考えると、この題材はどうかなと思いました。

No.1 6点 江守森江
(2010/01/23 11:03登録)
シリーズ第三弾は村歌舞伎を題材にした連続殺人物。
相変わらずの親切設計で、村や舞台図の添付もある。
歌舞伎の演目に似せた章題も洒落ている。
前二作と同様に「読者への挑戦状」が付されているが、今回はトリックよりもロジカルなフーダニットに重点が置かれ、地味で淡白な印象の作品になってしまった。
又、ダイイングメッセージもありきたりだった。
それでも、さり気ない伏線と気付きをロジカルに組立てた一本道での犯人到達は素晴らしく、私的な嗜好ではシリーズ一番だと思っている。
これでシリーズ終了なのが非常に惜しまれる。
※作者の最近の作品は図書館に大量にあるので、埋もれた傑作がないか?あたってみる予定。

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