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ミステリの祭典

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カーの復讐
講談社ミステリーランド/贋作アルセーヌ・ルパン

作家 二階堂黎人
出版日2005年11月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 よん
(2022/06/28 13:35登録)
この作品は、アルセーヌ・ルパンの蘇りそのもので、あの怪しげな雰囲気が、古城に繰り広げられる秀逸な密室トリックを伴って差し出される。
殺された部下が残した奇妙な暗号、強固な密室、秘密の地下道など楽しい趣向が詰まっている。
幼い頃に「怪人二十面相」に夢中になった人ならば、童心に帰って読みふけること間違いなしの本格ミステリ冒険譚。

No.2 6点 国後獣蔵
(2016/07/22 19:45登録)
密室トリックは盲点をつくもので、楽しめました。

No.1 5点 蟷螂の斧
(2012/08/02 18:12登録)
(ミステリーランド)題名はJDカーとは関係なく、古代エジプトの精霊「カー」のこと。主人公はルパン。前書きで「この本の原書(1911年)をフランスの古本屋で見つけ、それを少年少女用に翻訳した」とあります。後書きはお楽しみ。あらすじは、ルパンが古代エジプトの呪いと対決するものです。ミイラ男がある家族に復讐を果たそうとします。やがて密室での殺害が起き、その真相を怪盗ルパンが解き明かすというものです。密室の謎は「ホルスの眼」がキーワードとして登場します。最後は怪盗らしく、黄金の在りかも見つけます。夏休みの時期なので、幼少に戻り、図書館で「ミステリーランド」ものを数冊借りました。

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