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ミステリの祭典

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架空通貨

作家 池井戸潤
出版日2003年03月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 斎藤警部
(2017/07/28 04:22登録)
ライアルが経済の領海を渡ったかの様な冒険ミステリ。表題からてっきり電子系の考察レポートを想像したら、全く違いました。泥臭い地方都市クローズドのお話。かと思えば。。ヒ、ヒ、ヒ、、
ラストスパートほど近く、物語のごく早い段階で登場したチョイ役コンビの存在感がまるで円弧を描くように生きていたのは泣けました。君たちは虹だ! その直後に現れたまさかの●●屋アゲィンも最高のワケ知り合いの手!
立体的によくうねる展開、謎もスリルもガッツリ持続で愉しませてくれるエンタテインメント良書です。 終結部だけちょっとチンマリまとまっちゃった感はある。。が、某重要人物の「その後」に何とも渋い含みを持たせて終るなど、そう単純な○善○悪でもない。 あと、余計な萌えに走らないのは良かった。
旧いR&Bファンにはアーニー・ケイドーを思い出さずにいられない名前の池井戸さん。本サイトでは意外と評が少ないのね。

No.1 5点 E-BANKER
(2009/10/02 23:47登録)
乱歩賞受賞後の長編第2作目。
ある大企業に牛耳られている地方都市を舞台に、その街だけで流通している”通貨”をめぐって起こる犯罪・・・というのが粗筋です。
ちょっと中盤ダレ気味になるのと、大きな風呂敷を広げた割にはラストがややしょぼいというのが読後の感想ですかねぇ。
まぁ、まだ作家としての方向性が定まっていない時期だったんでしょうし、仕方ないかな。

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