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ミステリの祭典

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二重螺旋の悪魔

作家 梅原克文
出版日1993年08月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 7点 TON2
(2012/11/11 17:07登録)
角川ホラー文庫
DNAの解読にともなう、SF・ホラーともいうべき作品です。
この作者の文体はつまらない比喩が多く読みづらかったです。また、「成功した。成功ではなかった。」というような記述も多く、上手とはいえません。
しかし私にとっては、この本は新しい神の概念を示してくれたことが最大の成果でした。ビッグバン直後の膨大な量の粒子の濃淡のパターンが、0と1のデジタル信号となったというのは面白いと思います。

No.1 8点 Tetchy
(2009/09/24 23:57登録)
梅原氏のデビュー作。
瀬名秀明氏の『パラサイト・イヴ』に先駆けること1993年に発表したバイオホラー・エンタテインメント。

とにかく次から次へ読者を愉しませるアイデアを放り込み、読者にページを繰る手を休ませようとはしない。
また『幻魔大戦』や『クトゥルー神話』など、作家の趣味だと思われる物も詰め込み、上下巻1,000ページを駆け抜ける。

最新(1993年当時に構想のみされていたものも含めた)のバイオテクノロジーからダーウィンの進化論、そして恐竜の絶滅から新約聖書、サイバースペースなどなど、多種多様なジャンルを盛り込み、壮大なスケールで描いたスペクタクルホラー。一言で云おうとすると、修飾語が多く付きすぎて収拾が付かなくなるほど、盛り沢山のエンタテインメント作品。

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