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ミステリの祭典

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眠れる森の惨劇
ウェクスフォード警部

作家 ルース・レンデル
出版日2000年04月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 4点 YMY
(2021/09/11 23:23登録)
全体的なプロットは悪くないが、中盤で捜査が停滞するのと一緒に、物語も停滞して、ウェクスフォードが何回も同じような話を聞きに行く。そして悩むの繰り返し...退屈。

No.1 8点 Tetchy
(2009/09/13 20:28登録)
今までミステリとは、事件が起こり、その事件に関する犯人、動機、手法といった様々な謎を主人公とともに探り当てる、その過程を愉しむものだと思っていたが、本書を読んでいる最中はそういう風には思わなかった。
ミステリとはある事件をきっかけに、それに纏わる人々を活写し、またそれによって起こる登場人物達の様々なドラマを読み解く物なのだな、そういう風に感じた。
前者は「推理」小説であり、後者は推理「小説」となるのだろう。
しかし本作はその双方の魅力を兼ね備えていた事を、結末で思い知らされた。
デイジイという人物の位置付けは結末に至る前には判ってしまったが、それでも尚、本作は面白い。
原題「ガンナーの娘にキスをする」
その警句が「ガンナー」=「拳銃使い」=「○○」という暗示めいた等式に歪められ、皮肉な響きを胸に残した。

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