妖精島の殺人 |
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作家 | 山口芳宏 |
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出版日 | 2009年09月 |
平均点 | 4.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 4点 | zuso | |
(2021/08/03 23:11登録) バカミスすれすれだけど、トリックの細部が練られている。ただ、展開がもたつき気味で残念だ。 |
No.2 | 6点 | 公アキ | |
(2015/01/11 13:47登録) (他作品のものを含むネタばらし有り) 孤島、館、奇怪な連続殺人、「街の消失、妖精界の出現」という不可解な事態……と、わくわくする要素のたくさん詰まった大作です。著者・山口芳宏氏によれば、「とにかく枚数は気にせず、自分の好きなモノを全部書こう」とのことで、(記憶している限りでは)その通りの贅沢な作品だったと思います。 ただ、他の方がレヴューしているように、本作の約一年前に刊行された東川篤哉氏の作品『館島』とメイントリックが被っているのが、残念な点ではありました。 (もう何年も前に読んだきりの状態でのレヴューです) |
No.1 | 4点 | 江守森江 | |
(2010/02/15 15:23登録) 講談社ノベルスでの新シリーズは「~の大冒険」シリーズで活躍する探偵・真野原の孫が探偵役を務め、上・下巻に渡る「現代・本格おとぎ話」 上巻での幻想的な謎、下巻早々からの連続復讐殺人、更には閉ざされた孤島に造られた城での冒険を絡めテンポ良く楽しく読み進む。 解決編も、大技物理トリックから一気に紐解かれる。 ※要注意!! ここから他作品にも言及してネタバレします。 しかし、作品の肝である大技トリックの基本構造が東川篤哉「館島」の丸パクリで、しかもその事を解決編前に察せてしまう。 また、共犯者を次々に暴く結末の捻りもパッとしない。 上巻でのワクワク感が下巻で萎む残念な作品だった。 作者の「本格おとぎ話」な作風は好きなので次作に期待したい。 |