白夜に惑う夏 ジミー・ペレスシリーズ シェトランド四重奏 |
---|
作家 | アン・クリーヴス |
---|---|
出版日 | 2009年07月 |
平均点 | 5.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 5点 | ボナンザ | |
(2022/07/02 23:57登録) 田舎の人間関係を徐々に暴いていくのは面白いが、これが本格として紹介されるのは我が国と欧米の本格ミステリ観にかなりの差が生じている一例ではなかろうか。 |
No.2 | 6点 | nukkam | |
(2016/07/13 13:37登録) (ネタバレなしです) 2008年発表のシェトランド四重奏シリーズの第2作で白夜の季節を背景にしていますが観光的な描写はほとんどなく、謎解きもかなりの部分が被害者の素性調査に費やされているのでとても地味です。それなりには意外性を持たせた真相だと思いますが淡々とした筋運びのため読者が驚きにくくなっているのが惜しまれます。まあ物語性を重視した結果と言えなくもありませんがもう少し盛り上げる演出がほしかったです。 |
No.1 | 6点 | mini | |
(2009/08/10 10:00登録) 夏だからね(^_^;) シェトランド四重奏の二作目は夏の観光シーズンが舞台だが、原題にはsummerの文字は無い 一作目がblack、二作目がwhite、今後翻訳予定の三作目がred、四作目がblueと色で統一している 解説にもある通り前作「大鴉の啼く冬」に比べると共通点も多いが、若干違いもあって、章単位で視点となる人物を代えて話が進むのがシリーズの特徴らしいけれど 前作ではそれを四人に絞り込んだのが緊張感を生み素晴らしい効果を挙げていたのだが、今回は多彩な人物の視点だったり、主役ペレス警部の章が連続したりと、プロット的にやや散漫な印象を受けるのが難 それと解決編で真相が告白証言によって明らかになるのを興醒めに感じる人もいるかも知れないが、弁護すると探偵が推理を述べて真相が明らかになる解決編だけが全てではないし、そもそも探偵の推理自体が結構当てずっぽうてのはよくあるし、特にこのシリーズは途中経過を楽しむ話だと思うので |