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ミステリの祭典

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「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁
リチャード・ジュリーシリーズ

作家 マーサ・グライムズ
出版日1991年03月
平均点4.00点
書評数3人

No.3 4点 nukkam
(2021/06/21 15:38登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表のリチャード・ジュリーシリーズ第9作の本格派推理小説です。シリーズ前作の「『独り残った先駆け馬丁』亭の密会」(1986年)でも謎解き説明に曖昧な部分がありましたが、本書はそれ以上に(私の理解力では)わかりにくかったです。殺された女性の素性は結局どっちだったのか、犯人が最後まで否定したままなので何ともすっきりしませんでした。人物描写には定評ある作者ですが本書に関しては書き込み不足に感じられ、ドラマとしても盛り上がりを欠いています。米国では本書が初のベストセラー入りしたシリーズ作品と紹介されていますが、こういうもやもやした作品の方が読者受けするんでしょうか?

No.2 3点 Akeru
(2017/07/20 18:31登録)
ネタバレ有





気持ちのいいくらい「シンデレラの罠」のパクリで、清々しい程です。
何故死体がトゥルーブラッド店に来たのかの合理的説明がないままですし、伏線回収もうーん。

No.1 5点
(2015/12/29 23:36登録)
この作家を読むのは初めてですが、本作は第9作です。このジュリー警視シリーズにはどうやらレギュラー登場人物がかなり多いようで、最初のうちどんな人間関係なのかわからないままに次々説明もなく出てくる人物たちには混乱させられました。第1作から順番に読んでいっていれば、すんなり入れたのでしょうが、そうでない読者に対しては不親切な書き方だと思います。
コージーと言えば言えるかなあという感じもしますし、アガサ叔母さんが起こした追突事件の訴訟も同時進行ということでは、モジュラー型的要素も入っていますが、基本的には第2の殺人で一気にミステリアスなところが出てくる謎解き作品になっています。
その本筋事件のアイディア自体はシンプルながらおもしろいですし、確かに雰囲気はいいのですが、第2の殺人に関しては説明不足なところもありますし、殺人事件とその捜査以外の要素があまりに多すぎると思いました。

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