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ミステリの祭典

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バール・イ・ヴァ荘
怪盗ルパン

作家 モーリス・ルブラン
出版日1982年09月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2015/09/06 02:21登録)
(ネタバレなしです) 冒険スリラーに属するアルセーヌ・リュパンリーズですが、1931年発表のシリーズ第11作の本書は本格派推理小説の要素が濃く、リュパンは探偵役に徹します(但し第2章ではちょっと泥棒してますが)。もっとも謎解きはぱっとせず、さりとて冒険スリラーとしてはアクションシーンが少なくて盛り上がりに乏しく、中途半端感が残ります。敵役(犯人)がそれほど強敵でないのも物足りません(その割りにリュパン、手こずってます)。

No.1 2点 Tetchy
(2009/06/18 23:14登録)
錬金術を編み出した老人の死後、その手法を探りに上手く遺族(ここでは孫娘二人と姉の夫)に取り入った犯人たちの周りで起こる数々の事件をラウールことリュパンが見事解き明かすというもの。
しかし、バール・イ・ヴァ荘とその庭園を舞台に物語が繰り広げられるなら、見取図ぐらい必要だぞ!
この人物配置や間取りの理解に苦しみ、物語にのめりこめなかったと書きたいところだが、もしそれがあったとしてもあまり印象に残らない凡作だっただろう。

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