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ミステリの祭典

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カオスの商人
主婦探偵ジェーン

作家 ジル・チャーチル
出版日2009年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点
(2025/08/20 09:39登録)
中流家庭の子持ち主婦のジェーンが探偵役の人気シリーズ。あいかわらずタイトルが凝っている。

ご近所さんとの付き合いや嫌味な姑とのやり取りがメインのストーリーで、殺人の事件解決はサブといってもよい。
クリスマスシーズンに近所で起きた殺人事件の被害者は嫌われ者。事件はその1件のみ。にもかかわらず登場人物は300ページにも満たない長さなのに多すぎる。とうてい絞り切れない。事件解決はジェーンの観察力の賜物によるものともいえるが、とはいえ解決まではお遊び感覚という感じだった。

このシリーズを読むといつも思うのは、アメリカ人の日常って、日本人とはそう変わらないということ。パーティーこそやらないけど、近所付き合いは同じようなものではと思う。自治会も米国にもあるのかなと調べてみたら、やはりあった。
いろんな点で似ているのは、日本が真似たということなのかもしれないが。

No.1 6点 nukkam
(2016/07/16 01:02登録)
(ネタバレなしです) 1998年発表のジェーン・ジェフリイシリーズ第10作は家族の触れ合いやご近所との付き合いなどの主婦奮闘ぶりが久しぶりにたっぷりと描かれています。どたばたと混乱の中でも親友シェリイとのアマチュア探偵活動はちゃんとやっています。事件も手掛かりも勝手に向こうからジェーンの方にやって来る展開の上に警察より先行して謎解きしていくのですから、メル・ヴァンダイン刑事が感謝といらだちを同時に顔を出すのもごもっとも(笑)。

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