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ミステリの祭典

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魚たちと眠れ

作家 結城昌治
出版日1972年01月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/01/17 09:23登録)
(ネタバレなしです) ハードボイルド、スパイ小説、ユーモア・ミステリー、更には非ミステリー作品まで幅広く活躍した結城昌治(1927-1996)の、「ひげのある男たち」(1959年)と並ぶ本格派推理小説ジャンルの代表作とされるのが1972年発表の本書です。豪華客船を舞台にして登場人物がかなり多いですが、簡潔で切れ味ある文章のおかけで退屈はしません。もっとも人物の個性確立というところまでは至らず、動機の説明が後出しに感じられてしまうところは少々問題です。また謎解き議論はそこそこ活発なのですが根拠の不十分な水掛け論に終始している印象が強く、一本調子気味なのも惜しいです。せっかくの豪華客船という舞台なのですから旅情演出とか風景描写も欲しかったですね。

No.1 4点 江守森江
(2009/06/02 22:49登録)
豪華?客船ツアー内で起こる殺人事件を巡るミステリ。
書かれた当時の船旅はクローズドサークルだった。
本格犯人当てだが残り数ページの解決編は非常に物足りない。

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