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ミステリの祭典

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神国崩壊
探偵府と四つの綺譚

作家 獅子宮敏彦
出版日2009年05月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2013/04/22 14:08登録)
架空の歴史物語と荒唐無稽なミステリネタが上手く噛み合って、なかなか面白かった。但し、「輦の誕生」でメタ的に挿入される“読者への挑戦”めいたものは余計だろう。また、表紙イラストに疑問がある。顔に布を巻いた人物、あの巻き方では肌の色は隠せていないだろう。

No.1 6点 kanamori
(2010/06/02 18:20登録)
中国を模した架空の王朝を舞台背景にした本格ミステリ。
入れ子構成で4つの短編が入っていて、本編よりそちらのエピソードがブラウン神父や亜愛一郎シリーズ並みの奇想に溢れていて面白かった。
城壁をすり抜ける軍隊の謎「マテンドーラの戦い」と、街一つまるまる消失させた「帝国撹乱」が印象に残りました。
文章がちょっと読みづらいのが難点ですが、この辺が解消されれば、将来楽しみな作家だと思いました。

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