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ミステリの祭典

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42.195

作家 倉阪鬼一郎
出版日2004年07月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 パメル
(2026/06/28 09:22登録)
エーデル貴金属に所属する無名のランナー・田村健一の長男が誘拐される。犯人からの要求は身代金ではなく、「東京グローバル・マラソン」で2時間12分を切れ」と言いう奇妙なものだった。田村にとっては、自己ベストに4分以上も上回るタイムだけに極めて高いハードルであり、なぜ犯人はその要求をするのか誰にもわからなかった。
マラソンのキロ数に合わせて全体が、42+0.195の四十三節に分かれているのも面白いが、読者への挑戦状代わりに作者がヒントを出す「給水ポイント」が3カ所も設けられているのが目を引くし、マラソンレースの進行と捜査の進行が並行して描かれるため、タイムリミットサスペンスとしての緊張感もある。そして事件はレースの進行とともに、ますます不可解で驚きの様相を見せ始めていく。
正体不明の犯人たちの目的が徐々に明らかになっていく構成だが、最後に明かされる真相は強烈。作者はバカミスの旗手として有名だが、さすがに真相が斜め上すぎる。給水ポイントを読み返せば、フェアな表現を心掛けていることがわかるが、人によっては壁本になりかねない作品である。

No.1 6点 江守森江
(2009/05/25 22:03登録)
実在する以前の東京国際マラソンコースが舞台の誘拐物。
アスリート心理と誘拐犯との駆け引き(推理)の2つが楽しめる。
動機については作者らしいオチだが私は好きではない。

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