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ミステリの祭典

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科学捜査官
捜査官シリーズ

作家 島田一男
出版日1973年05月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 kanamori
(2011/05/22 12:15登録)
円城寺警部を中心とした科捜研のメンバーが取り組むのは、奥多摩の雑木林で発見された女の白骨死体の身元割り出し。

40年近く前に書かれた科学捜査だから、もう時代遅れの内容だろうと思っていましたが、いま読んでも充分面白い。
頭蓋骨に肉付けして復顔する名人の技官、陰毛分析にとことん執着する技官、嘘発見器のエキスパートの女性技官など、円城寺をとりまく科捜研の面々が個性的で、集団捜査小説のエキスを堪能できます。
真相はミエミエというところもありますが、そこに至るまでの捜査のプロセスを楽しむタイプのミステリで、本書を契機に当時人気シリーズになったのもよくわかる出来栄え。

No.1 7点 江守森江
(2009/05/25 14:47登録)
色々な捜査上の職場を紹介しているシリーズ。
発表当時は科学捜査への注目度は低く、鑑識レベルを越えた科学捜査ミステリーの原点にある。
科学捜査が齎す証拠をも念頭に入れてミステリーを書かなければならない時代に一歩足を踏み入れた金字塔的作品。

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