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ミステリの祭典

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果断
隠蔽捜査シリーズ

作家 今野敏
出版日2007年04月
平均点7.23点
書評数22人

No.2 7点 touko
(2009/12/30 01:04登録)
前作(隠蔽捜査)とは違いミステリ要素もあるし、警察小説の体もなしています。
スピーディで読みやすく面白い。

ですが、どのキャラも第一印象との落差狙いが強引かつパターン化しているので、二作目にしてすでにマンネリズムを感じてしまったかも。
前作では清新だった主人公のキャラクターも、思い込みをひっくり返すという展開にしたいためのご都合主義に感じられてしまった内面の極端にひがみっぽい部分が、ときに鼻につきました。
主人公のキャラや作風にほれ込んでしまえば、むしろそのマンネリズムや極端さこそが待ってました! って感じで心地よくなりそうではあるんですが、そこまでいってないので。。

ところで、通常の天才やエリートキャラのように人の8割努力すれば10できてしまい、10やれば12や15できるなんてのと違い、この主人公はいつでも全力投球、15努力して15のことをやるんだ! という、あたかも不器用な松岡修造?のような部分は嫌いじゃないんですが、そりゃまったく余裕も持てないし、家族も本人もいつか倒れるよね、と思わず嘆息。

ともあれ、相殺して前作と同点数にしておきます。

No.1 8点 江守森江
(2009/05/24 15:38登録)
前作よりミステリーしてるが、この作品の本質は竜崎の人間性に尽きる。
本当に魅力的なキャラだ。
竜崎の周りのキャラもパワーアップして素晴らしい作品に仕上がった。

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