| 銀河列車の悲しみ 列車シリーズ |
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| 作家 | 阿井渉介 |
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| 出版日 | 1992年02月 |
| 平均点 | 5.00点 |
| 書評数 | 2人 |
| No.2 | 5点 | メルカトル | |
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(2025/09/07 22:30登録) 奇妙な出来事の数々は、壮大なドラマの前兆だった。誘拐と間違われた少女が無事もどって、銀河鉄道の夜を体験したと語り、ゴジラに襲われたと訴える青年が現われる。そして蒸気機関車に引かれたミステリアス銀河列車が60人の乗客とともに消えて殺人事件が……。犯人の狙いはなに? 牛深警部の推理は! Amazon内容紹介より。 島荘褒め過ぎ(笑)。確かに序盤に提示される荒唐無稽で不可思議な謎の数々は、ワクワクするものがあり又私の好みではありました。しかし、傑作となるか駄作となるかは着地次第で、どちらかと言えば期待より不安の方が大きかったです。結局説明不足の部分があったり、何故そこまでするのかに納得が行かなかったのは確か。なので、やっぱりこんなものかという諦めに似た感情が私を襲いました。残念の一言です。 まあ整合性という点では一応取られていると思います。しかし如何にもリアリティに欠けるのは誰が読んでも同一の意見となるでしょう。なぜと云う意味では誘拐事件は何だったのかがよく解りませんでした。ある種の実験だったのかとも思いますが、あまり意味がなかった気がします。ちょっとやり過ぎの感が否めませんね。 |
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| No.1 | 5点 | nukkam | |
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(2013/05/12 10:33登録) (ネタバレなしです) 1992年発表の列車シリーズ第8作で島田荘司大絶賛というのもわかります。線路のない雪原に出現した列車という謎はいかにも絵になりそうで魅力的です。さらにゴジラ、宇宙、恐竜、塗り壁、烏天狗の目撃談とサービス過剰は相変わらずですがさすがにこの目撃談はあまりにも強引で、都合よく解釈しているとしか言えません。一方でいかに大木に列車をからみつかせるかのトリックは実現の難易度はともかくアイデアとしては優れていると思います。 |
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