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ミステリの祭典

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松本恵子探偵小説選
論創ミステリ叢書

作家 松本恵子
出版日2004年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 ボナンザ
(2019/02/12 22:14登録)
どの話も気が利いていて退屈しない内容。ハッピーエンドからブラックなものまで多彩な書き分け。

No.1 6点
(2014/08/11 12:55登録)
名前だけは記憶にある作家だなと思っていたら、そうか、クリスティー等の翻訳者として有名な人でした。『青列車の秘密』を最初に読んだのは、この人の翻訳本だったのです。この選集にはそんな人らしく、翻訳・翻案もたぶん珍しいと思われるものが4編収められています。翻案の2編は原作者も不明な作品ですが、翻案のひとつ『懐中物御用心』が、ミステリ要素とユーモアのブレンド具合がよく、最も気に入りました。
松本恵子自身の創作作品は11編。そのうち2編はミステリではありません。その非ミステリの1作『ユダの歎き』は、集中最も長い作品で、ユダがイエスを裏切った理由、ユダの性格に対する新解釈を示した力作です。1938年作であることを考えると、当時の軍国主義批判とも受け取れそうな内容になっています。
他の作品は軽いタッチでちょっとひねったオチのあるものが多く、気軽に楽しめました。

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